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J1 1st Stage 第1節 C大阪(長居)

 開幕を目前にして、私は他人から見れば、非常につまらないことをかなり気に病んでいた。それは「かつて札幌で応援していた選手で開幕戦に出た人がいない」事なのである。過去といってもそんな次々応援していたわけではないから、たまたま運悪くそういう選手ばっかり好きになっていただけではないかと言えなくもないのだが、そこはそれ、「俺が見に来る試合は全部負ける」伝説を持っている人がいるように(札幌ではあんまりないと思うが)「アタシが応援しているから駄目なんじゃないか」と思ってしまうのは人の世の常で。どうしよう土壇場で怪我でもしたら。開幕前日になってもサッカーバレーでコケたらどうしようだの、風呂場で転んで欠場なんてことになったらどうしようだので結構頭が一杯だったのだ。そんな私の思いがようやく杞憂に終わったのは、アウェイ応援のリード役・石森君がスタメンを発表したときだった。なんとなく、神様ありがとう。

 長い前置きになったけど、ぶっちゃけた話、「開幕」ってサポーターにとっても特別なものだけど、選手にとっても当たり前だけどとても大事なもので。2ヶ月近くのキャンプの末、開幕のピッチに立てるのはどこのチームも30人以上いる中のたった11人だけ。どのチームも自信を持ってこの一年戦うぞと選ばれた選手達が集う場所、それが開幕戦。そこに立てる事ってやっぱり、選手にとってかけがえのないものだと、選手経験の無い私でも思うわけでして。健作はどんな思いで今の瞬間を迎えているんだろう…などとそのときは思う余裕は無かった。私達(室長、副室長、司書、助手N)はメインスタンドの下にいる「ナゾのとっくり」に夢中だったからだ。ナゾのとっくりが実は「シャウエッセン君しかも袋」だと知るのにそう時間はかからなかった。

 練習前にゴール裏に挨拶に来る選手達。に、見せてやるぞ満を持して登場の健作旗ぁ!
「あそこ(ピッチ)から見えるかな〜」「ちょっと小さいかもね〜」「ビジュに見せようよ。ビジュなら視力5.0あるよ。
←思い込み ビジュに健作に教えてもらおう。それがいい」という、凄まじく身勝手な女達の思惑を知ってか知らずかのうちに練習は進む。

 それだけふざけていてもいよいよJ1の開幕の笛が鳴る!笛を吹くのがハマナ氏だったのがあまりにもショックだったが、それでもJ1であるには変わらない!キャー始まっちゃったよー!今更逃げる訳にはいかないよ!

 しかしJ1。脳味噌が酸欠になりそうなぐらい緊張してキモチワルイ。どのぐらい自分達と相手との力に差があるのか、ひとつひとつのプレーにこれまでにない緊張感が迸る。ひとつのミスが命取り。それを痛いほど感じる。時計を見ても、5分・10分・15分。遅々として進まない。そんな中で健作とモリシの対峙。うおぉどうよコレこの興奮!止めようものなら内心「ちょっと見てトルシエ!」フィーバー中のラボ健の中で、司書だけが優雅に「ソエソエ動かない。置物のよう」と副島ウォッチングにいそしむ。

 DFがところどころ局面で負けてピンチを招いたりというのはいくつかあったけど、カバリングの良さというか、磨きに磨いた組織力ってやつは本当に織物のように見事で満足。健作は時折ミールさんを追い越してオーバーラップ、攻撃的ストッパー(多分ニッカンの新語)の面目躍如。「行けー健作ー!」と叫んだ次の瞬間「いやー戻ってきて健作ー」と叫ぶ事もありましたが。

 そして前半43分。何度も果敢なアタックを見せた健作の、まるでポォンと音でもしそうな、相手ゴールを平行に横切るクロス。それがC大阪のゴールネットを揺らすまでに時間は全然かからなかった。札幌、先制!長居呆然!totoでホーム勝ちに賭けていた人達も多分唖然!

 大変いい気分でハーフタイム。そこでしかし私は思い出す。98年の、やはり昇格緒戦。あのときもこうではなかったか。デリー(今大宮)の先制で浮かれた後に、まだ出始めのアレックスにボコボコにされた清水戦。あのときみたいに、後半は「地力に優る」はずのセレッソが爆発するのか!…と戦々恐々していたら、そんなことはなく。ビジュが壊した(一部スポーツ新聞にはまるで健作が壊したみたいな写真が満載ですが、違うよ!ビジュだよ!暗殺といえばビジュだもん!)モリシが負傷交代。盛田もいいところなく交代。一人気を吐く大柴、だが、彼のシュートが実は入らない事を私は知っている。こ、このまま行けるのか!と試合後の宴会の事を考えていると、いつのまにかPK取られているじゃないか!何事!?

 1−1同点。後半残り13分、あぁ、いきなり残業ですか?それともここで力尽きるの?と、優勝して昇格したくせに何故か負け犬モードの私の悲観的発想は、ハマナ氏のスペシャルジャッジのいくつかで増大され、しかしその11分後に見事に覆される!ふと足元を見やると、私の魂の傑作である健作旗が倒れている。これはいかん不吉だ。元の位置に戻しておかぬと。と拾い上げると、目の下のセレッソゴール前に俺王様とバン。チャンス?と思った時にはもうボールがゴールの中に入ってた。時計にして44分。はい!?入っちゃいました?!

 ハマナ氏の最後のプレゼント・ロスタイム6分(4分という掲示があったことなど既に誰も覚えていない)をやり過ごして札幌開幕戦勝利!感動で涙にむせぶゴール裏、というよりは圧倒的に皆大笑い!
「わははははははは」「勝っちゃった」「ははははははははははははは」
ゴール裏に挨拶に来る選手の顔は皆とても誇らしげだ。当然だ!あたしたちも嬉しい、嬉しすぎる!と喜びつつ健作旗のアピールを欠かさず「見て見て〜!」。落ち着いてから百鬼夜行のちゅうさんにご挨拶。健作旗を披露すると、周りの人達からの賛辞の言葉とともに「今日のMVPは健作だよ!」という声が続く。あー、どうしよう、めちゃめちゃ嬉しいんですけど!健作ー、みんな誉めてくれてるよー!

 試合の後は当然宴会。食い倒れ大阪の言葉に倣い、本当に倒れるまで食べてしまいました。それも、つぼ八で。こうしてラボ健最初の大阪遠征、滞りなく終了。あまりの楽しさに気をよくした私達。いつかは貴方の住む街に行くかもしれません♪

追記:
風呂場で転んで負傷欠場 はセリエAの選手で実際にありました。(室長)

スポーツ新聞ひろいよみ
「流れの中からの失点はなかった。自信になった」(日刊スポーツ)
「最初は緊張しましたが、攻められた中であれだけ守れたのはよかった。PKはしょうがないですしね。それにウィルと播戸で点を取れたのもよかった。開幕に勝てて、気持ち的にも楽です。」(道新スポーツ)